全国1億1000万人の加藤学ファンの皆様




皆様、こんにちは。年末から数々のe-mailありがとうございました。それと、連絡が遅れてどうもすいません。ずっとチェックができないところにいましたので。

私は14日から先週まで、南島の南部Alexandraという小さな町でcherry, apricotpickingをしていました。Alexはとにかく暑い。真冬の日本でお過ごしの皆様からは想像ができないでしょうが、こちら南半球は夏真っ盛りで、とくにここAlexは暑く、連日30℃超えています。先週なんて39.7℃の日がありました。さすがにその日の仕事は自分の体力の限界(引退会見の千代の富士の心境)を感じました。では、Alexでの生活の前に12月のBlenheimからAlexに至る過程を簡単に紹介しましょう。


24-26/12 Christchurch (Christmas)
Blenheimcherry pickingを終えた私は、motor campにいた真由さんといっしょにCh-Chに向かった。さすがはクリスチャンが多い国だけあって、クリスマス前の盛り上がりは日本以上だった。

私と真由さんが何気なく町中を歩いていると、
「ヘイ、マナブ。」
と叫ぶ声が。振り返ってみると、そこにいたのは5月にTaurangaで一緒にkiwi fruitpickingをしたマイクとマンディがいるでは。おお、久しぶりの再会。彼らとはAucklandで再会して以来約半年ぶりに会った。それに、偶然にも同じBP。当然その晩は一緒に飲むことになった。

クリスマスの町中は予想通りシーンとしていた。ツーリスト以外はほとんど町には出てこないし、お店もほとんどが休日。各家庭でパーティを行っているためで、その次の日からNZ人はholidayをとって旅行に出かける。私がいた宿でもパーティが催され、Ch-Chの仲間やマイク、マンディ、それに真由さんと盛り上がった。




26/12-2/1 Onuku
久しぶりのヒッチで、Akaroaから少し先のOnuku farm hostelに向かった。ここに来た目的は漁師生活をするためと、昔のAuckland時代の仲間と新年を迎えるためだ。

11月にQueenstownで知り合った立命館大学の学生、羊平君と自給自足生活をしてみようと約束していて、26日に現地集合した。

Ch-Chで米とキッコーマン1gを買った以外はほとんど食糧を持たず、毎日潮の干潮時の時間を調べ、farmから約40分の道のりを歩いて海に行き、釣りの毎日を送った。干潮時に取るmusselをえさにして魚を釣り、糸を垂らせば入れ食い状態。あと、たまに海に潜ってアワビを取ったり、新鮮な魚はその場で刺身にして食ったりした。

正月は宿主催のnew year partyがあり、侍の衣装を持った昔の仲間、和さんも到着し、私は侍、ルンギ、スノーケル、水中眼鏡姿でパーティを盛り上げ、外人勢にも好評だった。カウントダウンの時には私と和さんで南国風らしく、年越しざるそばを作り、外人勢も混ぜてみんなで食った。

「日本って面白い習慣があるのね。」
と喜んでくれた。

あと、Blenheimの時のメンバーも3人来てくれ、楽しい年末年始を過ごした。昔の仲間、和さん、、徳さん、理沙さんと会うのもこれが最後になるだろう。

結局、羊平君と行った1週間の漁生活で使ったお金は2人で$2.80($1.0065円)だった。




こんな感じで年末年始は過ごしました。

Onuku
からはまたヒッチで2日かけてTekapoに寄ってAlexに入りました。元々、仕事の契約をしていたので、着いてすぐに仕事になりました。私が泊まっていたキャンプ場はちょうどnew year holidayで家族連れがいっぱいで、毎晩ちびっこたちに囲まれていました。野球を教えてあげたり、折り紙を教えてあげたり。Orchardまでは片道約12km。キャンプ場の息子に自転車を借りて、毎日その道のりを往復。始めの1週間はcherry pickingをし、朝は6時半から夕方まで。朝晩はかなり冷えますが、日中は30℃を超える暑さ。Blenheimと違って、Alexcherryの質はかなりよく、毎日100kg近く採る事ができました。しかし、相場は安いですね。Blenheimが$1.00/kgに対して、こっちは¢75/kg

2週目からはapricotに代えてもらい、これがまたつらい。前にバックを抱え、その中に採ったものを入れていくのですが、apricotが貯まってくると肩にズシっと来て、それを抱えてのはしごの上り下りはかなり辛かったですね。それに暑さが体力を消耗するし。

今回の仕事では、働いている連中はほとんどが地元の学生で、旅行者は数えるほどでした。仕事の契約もcontract(歩合制)とwage(時給制)が日によって変り、contractからwageになった時には、みんな働かない。NZ人はほんと働かない。ボスの目を盗んではたばこを吸ったり、昼寝をしたり。怒られないと動かないのですね。

「父ちゃん情けなくて涙出てくるわ。」
あばれはっちゃくの父親(役は東野英心、昔の水戸黄門役の東野英治郎の息子、尚史さん情報有り難う)と同じ心境です。

Pickingをしていると、もろにその人の性格や国民性が出てきます。要するに、色、形によって選別して採っていかないといけないのですが、そうするとスピードが遅くなります。Contractならお金が稼げない。だから、色がまだ青いのとか、熟しすぎているのとかも平気で入れる奴がでてくる。NZ人はほとんどがこういった連中でした。

「うん、青いの採ってるよ。」
と全く反省の色がない。そういった中、やっぱり日本人はまじめですね。私の前に1週間働いたBlenheimの仲間の甲斐夫妻や、私以外のもう一人の日本人の敏君(Taurangapruningを一緒にしてた青年で偶然こっちで会った)は真面目にきっちりやる。米をしっかり食べていた(1週間で4kg近く)私は、人よりも体力があったのか、pickingの速さと採るapricotqualityの良さをいつも誉められ、

「お前はこのorchardNo.1 pickerだな。来年はwork visa発行してやるから戻って来いよ。」
とボス連中に言われるまでになりました。こういったコメントは心の底からうれしいし、日本人全体のイメージが上がるのはうれしいですね。経済大国日本でもこっちにくれば所詮外国人労働者。日本にいるイラン人と同じです。比較的日本人が少ないこの町では、外国人労働者は目立ちます。

私が働いていたorchardはこの辺りでは最大規模で、仕事のあるなしは時には公共の電波(ラジオ)を使って放送していました。雨の日はヘリコプターを使って、木に溜まった滴を風で落したりしていました。労働者も何人いるかわからないぐらいたくさんいて、首にされた奴もいたし、入れ替わり立ち代わり人が変っていました。結局、私は3週間休みなしで働き続けました。最後の方は体がぼろぼろでしたね。

キャンプ場にはBlenheimの時のメンバーが私を追いかけて何人か来てくれ、私は途中からテント生活を止めて、韓国人のソンとキャビンをshareしました。正直、久しぶりに日本人のいない生活をしたかったのですが、Blenheimのメンバーとまた一緒に生活ができそれはそれで楽しかったですね。

では、ここで以前Taurangakiwi fruitの時は出したようなデータを今回も計算してみました。

実質労働時間
Cherry 9時間半
Apricot 9時間

1日に採る個数
Cherry8,300
Apricot8,300

単位時間当たり
Cherry870
Apricot920

時給(contractの時、ちなみに時給制では$7.50/hr
Cherry:$7.90
Apricot:$12

100個当たり
Cherry:¢90
Apricot:$1.30

いかに辛い仕事かお分かりでしょう。













さて、私のNZでの生活も後2ヶ月を切りました。Visaが切れる3月から2ヶ月ほどどこか他の国に行ってきます。今はまだ検討中で、候補としては、

  1. ナウル、キリバス、ツバル
  2. オーストラリアの西から北
  3. マレーシアからバンコクに入って、そこからミャンマー

ってとこですね。2月半ばにCh-Chに戻って、そこでbookingします。

さあ、約3週間いたここAlexも今から出て、Stewart islandを目指します。また旅人、ヒッチハイカーに戻って、Stewartでは今までの最大にして最後のactivity10日間の原生林の中のトレッキングに出かけてきます。まだまだ未開拓のStewat island。トレッキングの中でも、NZ No.1の過酷さといわれているコースを一人で挑戦してきます。

Stewartに行く前に、もうこっちに来てヒッチした車は120台は超えましたが、今度は漁船ヒッチを試みてみます。どうなるかわかりませんが。

皆さんへの近況報告も今回を入れてあと3回の予定(バックナンバー希望の方は連絡下さい)です。E-mailを頻繁にくれる方にはほんとに返事が遅れて申し訳ない。今度はCh-Chに帰るまではチェックできないと思いますが、適当に送ってみて下さい。

なお、和崎さんのご厚意でバヌアツの時の未完成旅日記がホームページhttp://www.freepage.total.co.jp/junw/kato-index.html)に載っています。南太平洋のジャングルに行ったいきさつ、どんな暮らしをしたかなど詳細に書いたつもりなので、暇な時にでも是非読んでみて下さい。

では、また来月お会いしましょう。個人宛てのメールは今度ゆっくり書きます。




P.S.
芸能界通の大澤さん、植野へ
モーニング娘って何者ですか?朝しかテレビに出ないとか。あと、ラルク---って何者ですか?

たまみさんへ
メール有り難う。今度はタイに行ったのですね。私はラオスという国に非常に興味があるのですが、今度の連休辺りどうですか?

石渡さんへ
ところで年末の有馬記念は?

横浜のちびへ
そうか、お前も大学院生になったか。とにかく、体だけは気をつけて、何年かかってもいいからいい論文を書いて下さい。

愛知の文さんへ
久しぶりの日本はどうですか。こっちは暑いよ。マイク、マンディはオーストラリアに行き、ダニーはオーストラリアから2月にバリに寄って、イングランドに帰るようです。リンとジェイミーはアメリカに行きました。マーティンはチャリダーに変身。あと、きよみちゃんとAlexで再会。やっさんと55日にバンコクで待ち合わせしているらしい。

東京の真理ちゃんへ
真理ちゃん、元気。そうか、銀座でみんなで騒いだか。美和さんたちによろしく言っといてね。そうそう、Aucklandで滝口さんに会ったよ。相変わらず感じよかったよ。

名古屋の愛ちゃんへ
5月に一度日本に帰ります。詳しい事はまた今度連絡します。

五十嵐へ
もし成田に戻るようでしたら連絡します。

牛木さんへ
ジュニアの誕生おめでとうございます。写真の方はまだダウンロードしてませんが、今度ゆっくり見ます。

尚史さんへ
和さんが日本に帰る前にAlexに寄ってくれました。23日のKorean airCh-Chから帰るようです。昔のメンバーは私と尚史さんだけになりますね。でも、私は必ず最後にAucklandに寄りますので、その時は飲みましょう。ところで、現在のフラットの住人は?

鳥取のおばちゃんへ
Tekapoでメッセージ読んだよ。我々が見たのはやっぱりオーロラだったのですね。すごいね。

ゆりっぺへ
また、返事はゆっくり書くね。

津田へ
1年間もバイクを動かしていないとやばいかな。ガソリンが腐ってしまっているかな。

南の国から愛をこめて
加藤