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バヌアツ親善大使、日本上陸ツアー 第3弾「九州、山陽」編その2 〜山陽〜



皆様、今日は。ついに大阪に帰ってきました。いやー、長かった。最後の一週間は寒かった。岩国では0℃近くまで気温が下がりました。だから、テントは諦めてYHAstayしてました。

11/29 博多−岩国(山口)(屋代島経由) 319km
11/30 岩国−広島(宮島経由)81km
12/1  広島−瀬戸田町(広島)(しまなみ海道経由)206km
12/2  瀬戸田町−松山(愛媛)(しまなみ海道経由)200km
12/3  松山−高松(香川)168km
     高松−土庄町(小豆島、香川)ferry
     土庄町−内海町(小豆島、香川)13km
12/4  小豆島 touring 177km
12/5  内海町(小豆島、香川)−土庄町(小豆島、香川)24km
    土庄町(小豆島、香川)−日生町(岡山)ferry
    日生町(岡山)−羽曳野(大阪)168km

1ヶ月近くいた九州を出て、関門トンネルを通って久しぶりに本州に入り、しばらくはboringな国道2号を走って、そして屋代島に入りました。この島の片添ヶ浜はまるで地中海。きれかったですね。その後、岩国市内に入り錦帯橋、次の日の早朝に岩国城、そして日本三景の3番目安芸の宮島に渡り、広島市内で原爆ドーム、原爆資料館、広島城に寄り、大学院のlab. mateの実家(喫茶店)でお食事。

それから、尾道で文学の小道を少し散策して、瀬戸内一番の目的、しまなみ海道へ。天草五橋もよかったですが、しまなみもいい。今年の5月に開通したばかりで、今はしまなみを渡るのが観光目的になっていて、これから各島々のPRってとこですね。まだまだ地元では試行錯誤している段階で、今後その方向性が明らかになるでしょう。

そして、松山の親族を訪ね道後温泉にどっぷり浸かり、高松まで飛ばして、今回の旅の最終目的地、「二十四の瞳」の舞台小豆島へ。岬の分教場では実際に教壇に立って大石先生の気分になり、椅子に座って教壇を見たりと、映画の主人公気分でしたね。小豆島もいいですね。寒霞渓は絶景ですね。おすすめです。九州ではトンコツラーメンばかり食べてましたが、香川では讃岐うどん三昧でした。讃岐うどんはうどんの神髄をついてます。麺は小麦粉と塩水だけでデンプンやグルテンを使わず、手と足を使ってあのコシを出し、汁は昆布と鰹でだしを取り、塩と醤油で整える。麺をすすった時のあの何とも言えない感触、それにその麺のうまさを引き出すあっさりしただし汁。だしが強すぎず、なおかつ麺のうまさを引き出す讃岐うどん。うどんの神髄ですね。

日生から忠臣蔵の舞台赤穂に少し寄って、姫路、神戸、そして天王寺から我が母校生野高校を通って故郷羽曳野に到着。実家に帰った次の日に私の悪友、柳瀬君がNZへ戻るため大阪にやって来て、昨日はAuckland時代の我々共通の大阪在住の友人を呼んでの大宴会。そして、さっき関空へ柳瀬君を送って行ってやっと落ち着きました。

旅先で再会した皆様とは、私が去年の9月に過ごしたバヌアツ共和国の旗と共に一緒に写真を撮ってきましたが、先月末にそのバヌアツで大地震があり多くの犠牲者が出た模様です。バヌアツの情報は日本では入りにくいし、1980年に独立したばかりの国なので、海外に大使館や領事館をほとんど持っていないので私もかなり心配です。自給自足のあのジャングルでの体験は忘れられないですね。インドを超える感銘を受けました。手紙を出しても筆記用具、切手、はがきを買えないジャングルの彼らからは情報は得られないし。村人たちの安否が心配ですね。すぐにでもPort Vilaに飛んで行きたい心境なのですが。とにかく、これからできる限りの情報収集をしてみます。

58日に最終的にSydneyから帰国して、25日からバイクで日本縦断を始めて一旦礼文島に入り、918日に今年の仕事を終え再び縦断の旅に出て、そして125日にゴール。今年、一時帰国する事を決めたのが去年の10月ぐらいで、今回の企画を思い付き、初志貫徹して最後までやり遂げましたが、言動を行動に移すのは本当に大変ですね。日本はしがらみが強い国なので、世間に流されるかなとも思いましたが、自分の考えたシナリオ通りにこの1999年項半を日本で過ごせて、また一回り人間がでかくなった気がします。

海外生活が長く、色んな国の仲間と時を共にし、色んな事を感じ経験すると、自分が日本人でありながら日本のことをあまりにも知らなさすぎるということを痛感します。久しぶりに日本に帰ってきて、少し駆け足でしたがバイクに乗りながら日本を改めて見つめ直し、礼文では今年も色んなタイプのお客さんと接し、旅先ではその土地土地で色んな人と接し、その土地の風習に触れ、この半年間で一番感じたことは海外もいいけど日本もいいってことですね。今の日本も捨てたもんじゃない。最後まで初志貫徹できたのも、色んな人の支えがあったからですね。本当に感謝してます。

さて、1999年度の予定はすべて終わりました。早ければ正月明けに出国します。正直、旅が3ヶ月近く続いたので、またがむしゃらに1ヶ月ぐらい働いて少し環境を変え、旅に出たいというボルテージを高めて出国したいのですが、すぐにでも海外に出たい気も半分ぐらいあります。とりあえず、小笠原諸島の母島の友達に短期の仕事を探してもらってますが、まだ何とも言えないですね。

2000年の予定
15 タイ、ラオス、カンボジア、ベトナム、ミャンマー、マレーシア
69 礼文島
10 ヒッピースタイルで四国でお遍路さん
11 出国(北米、中米)

今回の旅のテーマの一つに、人との再会というのがあったので、新たに親しくなった人というのは少なかったですが、再会によって皆様との絆が深まったような気がします。これからも、

Keep in touch.
でいきましょう。

では、皆様またどこかでお会いしましょう。

P.S.

海外では、
manabu1218@hotmail.com
e-mail addressを使用します。当然、英語です(ローマ字はやめて下さい)。いつでも連絡下さい。

7/12/1999
From Osaka with love
Manabu Kato



● 心温まる話

私は大学院時代を東京大学で過ごしたのだが、同期の仲間がいなかった私は同じ時期に研究室に入った1学年下の卒論生と仲良くしていた。その中でも佐々木とは色んな事をした。私は北大時代同様、様々な企画を考えだし佐々木をよく連れだした。オウムの裁判の傍聴のために東京地裁や日比谷公園に並ぶ時も佐々木を呼び出し、ほとんどの幹部の初公判には並んだ。教授の退官パーティーや国際学会の時には「ズームイン朝」に垂れ幕を持って宣伝したり、東大の敷地内の家庭菜園を手伝ってもらったり、ソフトボールの練習もよく一緒にした。めしを食うのも佐々木と一緒のことが多く、最後に研究室の戸締まりをして帰るのも我々が多く、よく深夜に白山ラーメンを食いに行った。佐々木に競馬を仕込んだのも私だ。それと、学校と社会人を両立し、夏は礼文に行っていた私は、研究室を度々留守にし、その度に佐々木に実験を頼んでた。修論間近のNorthern (RNAの検出法)の時もかなり世話になり、大腸菌やアグロのプレートを頼んだり、水耕栽培のpHを計ってもらったりと本当に世話になった。とにかく、東大時代は研究室では佐々木との思い出が一番印象に残っている。

そんな佐々木のお母さんは広島で喫茶店を経営している。私は広島に行く前日に佐々木と連絡を取り、昼食はこの喫茶店にしようと決め、実際訪ねた。すると、佐々木に似たお母さんはご馳走を用意してくれ、お土産や餞別までくれた。私は申し訳ない気持ちでいっぱいだった。そのお母さんと私はずっと話していたが、内容は東京にいる佐々木の話だった。一人っ子である息子が東京に行った時の心境、帰省するのはうれしいが送り出す時の寂しさ、郵便局の残高で息子の生活を気にする日々、e-mailなんかより息子の声が聞きたいお母さんのけなげさ。親元にいる時はあんな子供だった息子が、いつのまにか手の届かないところに行ってしまったもどかしさ。子供、子供と思っていった息子が、親の知らないところでもう立派な大人になっている。つらいがこれが現実。私はお母さんの話を聞いててジーンときた。そして、早速私は佐々木の携帯に電話し、

「佐々木、お前最低でも年に3回は実家に帰ってあげろよ。なあ。正月、5月の連休、お盆はな。」
と言ってやった。すると、佐々木はあっさり、

「お前が言うな。」
と。こう来るとは思ってた。3年も実家に帰ってなく、この13ヶ月海外にいる時も一度も連絡してなかった私がこういう事をいう権利はない。正月も6年近く大阪にいないしな。いやー、この日は心温まる日だった。








































● 離島ランキング

今回の旅で、礼文島、利尻島、隠岐諸島、壱岐、対馬、種子島、屋久島、そして小豆島と渡ったが、ここでこれら離島のランキングを作ってみた。

Q1.住みやすさ
  壱岐>小豆島>対馬>隠岐諸島>種子島>利尻島>屋久島>礼文島

Q2.観光するなら
  壱岐>小豆島>隠岐諸島>屋久島>礼文島>利尻島>種子島>対馬

Q3.Activity
  屋久島>>>礼文島>>小豆島>利尻島>種子島>隠岐諸島>壱岐>対馬

Q4.島の美しさ(正直、甲乙つけがたい)
  礼文島>利尻島>屋久島>小豆島>種子島>隠岐諸島>壱岐>対馬

Q5.バイク、車で走るなら
  利尻島>壱岐>種子島>屋久島>礼文島>小豆島>隠岐諸島>対馬

Q6.おすすめ度(100--行って損はしない、50--まあまあ、0--行かない方がいい)
  屋久島、礼文島100>小豆島85>利尻島80>種子島75>壱岐、対馬、隠岐諸島70

Q7.総合評価
  屋久島>礼文島>小豆島>利尻島>種子島>隠岐諸島>壱岐>対馬