全国26億人の加藤学ファンの皆様

日本全国離島シリーズ第27弾~奄美大島・加計呂麻島 (returned)~

2つの台風の影響で、完全に予定が狂ってしまった


皆様、こんにちは。今回は、奄美大島、加計呂麻島に行ってきました。

当初は、請島、与路島に行く予定でしたが、台風24号、25号の2つの大型台風の影響で完全に予定が狂いました。これまで何度も南の島を訪れましたが、もろ台風の直撃を受け、ここまで予定が狂ったのは初めてです。また、南の島を旅していて、早く湘南に戻りたいと初めて思いました。それだけ今回の台風2発の直撃は、精神的にも疲れました(後述)。

さて、次回は再度請島、与路島にチャレンジします。このままでは諦めきれません。

では、次回また会いましょう。

P.S.
台風で身動きできない中、その間、我が阪神タイガースは5連敗。で、最後は最下位で終了。今シーズンの戦力は、まだまだ広島に及ばないとは思っていたが、まさか最下位とは・・・。暗黒期ならいつも通りだったが、星野監督が来て、強い虎に建て直した後の最下位はさすがに辛い。

矢野新監督、まずは藤浪と秋山の復活を頼む。彼らが普通に働けば、Bクラスになることはない。頼むで。
「湘南より愛をこめて」
Oct/21/2018
Manabu Kato









 

Yahoo HPより



 
☆ツーリング中、唯一晴れた日~名瀬・笠利・大和・宇検~


 

 

 

 

 

 

 
 



☆Topics Vol. 276-279


Vol. 276 台風24号 & 台風25号

この時期に南の島に行くということは、台風の影響を受ける可能性は否定できない。過去にもそういうことが何度もあった。この時期が嫌なら、台風の影響をまだ受けにくいもう少し早い時期に行くべきであるが、そうなると夏のシーズン真っ只中で混雑が予想される。せっかくの休みに南の島でも混雑の中にいるぐらいなら、台風の影響を受けてでもオフシーズンの方がいい。これが私の持論である。しかしながら、今回の台風の影響は、想定を遥かに超えていた。

鹿児島に飛ぶ前に大型の台風24号が沖縄を直撃した。台風発生時から常に進路を気にし、大陸に抜けてくれれば、と思ってはいたが、この時期は偏西風が吹くため、その影響で台風が沖縄辺りでカーブし日本列島に向かう。この台風24号に関しては、事前にかなり強烈な台風という情報があったのでその進路を危惧していた。

鹿児島へ飛ぶ前日、私が乗る予定だった鹿児島ー奄美大島間のフライトの欠航が決まった。しかし、羽田から鹿児島までは飛ぶ。この便をキャンセルしても、状況が状況なだけにキャンセル料は掛からない。しかし、今後の台風の進路を考えると、ここで行ける所まで行っておかないと、数日間羽田から鹿児島に飛べない可能性がある。

今回は加計呂麻島の先の請島、与路島に行く予定だった。事前に古仁屋とこれらの島を結ぶフェリー「せとなみ」にバイクが積める情報を掴み、瀬戸内町役場にまで連絡しその段取りをしていた。奄美大島で乗り捨てできるレンタカー屋を見つけ、空港から古仁屋までレンタカー、古仁屋はバイクを借りて船に載せる。船は1日1便しかないので、このフライトが欠航になって、全ての計画がパーになった。当然、この後、数日間は船も欠航するだろうし、となると、今回の私の休み期間で島に行くのは難しい。せっかく練った計画だったのに・・・。奄美大島行きのフライトが欠航になったその日は、急遽鹿児島で泊まることにした。この夜は、鹿児島ではすでに雨は降り始めていたが、まだ台風の影響はそれ程でもなかった。

翌日の早朝、ものすごい風の音で目が覚めた。雨よりも風が強烈。ホテルの部屋の窓から外を見ると、自転車は倒れているし、電車は動いている気配がない。こんな中、10時にはホテルをチェックアウトしなければならないが、この暴風の中、歩くのも辛い。考えることは皆同じで、チェックアウトした宿泊者は誰もホテルを出ようとしない。というか、この嵐の中では出られない。ここにいても仕方がないので、私はホテルに荷物を預けて、昼過ぎまで駅に隣接する「アミュプラザ」で時間を潰そうと思い、ホテルを出ると凄い風が吹いていた。看板が倒れたり、飛ばされて壊れている店もある。これ程の強烈な風なら傘は意味がない。私はダッシュで駅まで走ったが、こんな経験初めてかもしれない。横から吹き付ける風で一瞬身体が中に浮いた感覚になった。

     



駅に着くと、「アミュプラザ」は台風の影響で開店見合わせとなっていた。JRも在来線は運転見合わせ。土産物屋とビックカメラは開いていたが、中はガラガラである。

「フライトの時間まで何しよう?」

地下道を通って「イオン」に行ってみたが、人はほとんど見かけない。駅に戻ってもすることがない。することがなかったので、駅と「アミュプラザ」との通路で暴風で揺れる街路樹を眺めていたが、余りの風がで通路の屋根の埃が降り注いできた。

フライトまでかなり時間があったがやることがないので、もう空港に行こう。そう思って、暴風の中、ホテルに荷物を取りに行き、空港バスターミナルに向かうと、バスが運休になっていた。しまった、先にここに来ればよかった。高速道路は封鎖され、空港にさえ行けない。もちろん、奄美大島行きの午前の便は全便欠航となっている。

仕方なく、私は駅に戻り、荷物をコインロッカーに入れて、駅で時間を潰していた。そして、昼過ぎに午後の私の便の欠航も決まった。私は直ぐに代替えの便を探したが、前日から欠航しているのもあって、この日の夜の便は満席状態。翌日も満席が予想される。そう思ってこの日に奄美に移動するのは諦め、翌日の昼前の便を抑え、また同じホテルに戻った。

翌日は台風一過で晴天。「本当に台風がいたのか?」と思うほどの青空。空港に着くと、予想はしていたが、空港の手荷物預けの場所が長蛇の列。予想はしていたが、2日も欠航になると仕方がない。飛行機も遅れるし。

奄美空港に着いて、空港バスに乗ると道路の信号が付いていない。台風の影響で笠利町、龍郷町の広い地域で停電となっている。おかげで行きたかった「みなとや」も数日休業に追い込まれた。いつも観光バスが止まっている「ひさ倉」も営業していなかった。街路樹は倒れているし、トンネル内も電気が点いていない。あとで、このトンネル内を原チャで走った時は、さすがに暗くて怖かった、前日の夜遅くにキャンセル待ちしたら、奄美に来れたかもしれない。ただ、この日でこの状態でなので、台風が去ったばかりの前日の夜は状況がもっとひどかったと思う。名瀬の方に聞いても、こんな暴風は経験したことなく、市街地でさえ一時的に停電した、と。


     



台風が続くと、鹿児島から物資を運ぶ船が欠航し、スーパーから品物がなくなる。。生鮮品の棚は空っぽ。さらに、今回の台風は影響がでかかったので各地で停電となり、電気が来ないため店の営業ができない。

台風24号が鹿児島を通過する直前に、今度は台風25号が発生した。また、25号のルートが24号に類似しており、こんなに短い間隔で発生されると、同じ偏西風の影響で今後の進路も24号と同等と予想される。従って、天気予報もその2日後から、今度は台風25号の影響で雨だった。


奄美に着いた翌日は同じく快晴。名瀬から一度北の笠利町まで走り、大和村経由で宇検村に向かった。その翌日にはもう台風25号の影響が出だした。宇検から古仁屋まで走って、昼前の便で加計呂麻に渡ったが、島に着いてすぐに夕方の便の欠航が決まった。私は慌てて古仁屋に戻った。古仁屋でスーパーに寄ってみると、今度は台風25号の影響でしばらく船が来ないことを想定して、ものが買い占められていた。よって、棚が再び空っぽになっていた。古仁屋の飲み屋では、島に何十年も住んでるご年配の方が、台風24号のような規模の台風をこれまで経験したことはない、と。ものすごい風に、一瞬台風の目に入って無風となり、また暴風が吹き荒れた。各地で家屋の被害も生じて停電にもなった。

翌日の早朝は、古仁屋で暴風雨となった。台風は沖縄に向かっているだけで、この時点ではまだ本番ではない。朝、ホテルで荷造りをしていると、窓際の衣服がびしょ濡れだった。こうなる理由は思い当たらなかったが、壁をよく見ると雨漏りの跡があった。相当雨が降ったのだろう。仕方ない。

さあ、問題はここから名瀬までの50km程を原チャで帰らないといけない。天気予報では、海からの東風が10mを超えていた。私は覚悟しては原チャを走らせた。奄美はトンネルが多いので、原チャにはトンネルはきつい。いつもトンネル内では後続の車に神経を使わないといけないのに、今回はトンネル外でも暴風に気をつけなければならない。ある程度覚悟はしていたが、住用町辺りで海から猛烈な海風が私を襲った。車体が軽いので身体がふらついて、運転どころではない。且つ、後続は車が続いているので、ここで倒れると間違いなく車に引かれる。やばい・・・。今まで南の島で何度もバイクに乗ったが、初めて命の危険を感じた。取り急ぎ、私は減速して路肩走行し、後続の車を先に行かせた。
 



     



こんな状況の中、昼前に無事名瀬に着いた。バイクは夕方まで借りられたが、こんな暴風雨の中、とてもじゃないが乗る気がしない。古仁屋の人から、この日のうちに鹿児島に戻った方がいいと言われたが、皆、考えることは同じで、午後の便は全便満席だった。奄美への台風25号の本番は翌日。かと言って、こんな天気ではどこにも行けない。私はホテルに荷物を置いて、チェックインの時刻15時まで「鳥しん」で飲むことにした。「鳥しん」は11時開店で、こういう時はこの早い時刻の開店は本当に助かる。

店で飲み始めてしばらくすると、私の翌日の13時の鹿児島行きのフライトの欠航が決まった。天気予報では、翌日早朝から午前中が台風が最も奄美大島に近づき、その後は離れて行く。この時点で翌日の15時以降のフライトにまだ欠航にはなっておらず、まだ空席もある。15時、17時、18時、19時台の便があり、私はその選択に迷ったが17時台のを抑えた。後述するが、この選択が誤った。

夜になって、2日ぶりに「郷土料理春」に戻り、翌日のフライトのことを伝えると、翌日も間違いなく飛ばない、と。奄美から飛行機が出るためには、鹿児島から飛行機が来ないと行けない。仮に台風が奄美を去っても、進路的に台風は鹿児島に向かう。だから、飛行機は鹿児島から来られないし、台風が去った後の吹き返しの風をなめてはいけない。台風を知り尽くした島の人が言うのだから最もの意見だろう。ママからは、明日も飛ばないから、席を予約しておく、と。この後に寄った「カテリーナ」でも同じようなことを言われた。

翌日、ホテルチェックアウト時の荷物を預ける際に、昼に荷物は取りに来るが、飛行機が欠航になったらまた泊まる旨を伝えた。こういう状況なのでホテルはガラガラだった。

10
時にチェックアウトして、強風の中、レンタカーでも借りようと思ったら車が空いていない。こんな状況でホテルもガラガラなのに、車がないとはどういうこと?奄美に来ていつも思うが、観光化を進めてバニラエアも来るようになったのに宿泊施設の絶対数が足らない。それに比例して、レンタカーの数も足らないのだろう。

仕方なしにこの日は11時過ぎから「てっちゃん」で飲むことにした。暴風でレンタカーもないとなれば、飲むしかない。時折、店の外では暴風雨が吹き荒れる。

飲み始めてしばらくすると、私が乗る予定の17時台のフライトが欠航になった。この時点でまだ15時と19時のフライトに欠航は出ていない。しかしながら、両便とも満席。なんでこの便は欠航ではないのか?よく便の情報を見ると、欠航になった便はJAC、欠航になっていない便はJAL。そうなのか、機体の大きさが違うのか。しまった、ここまで深く考えず、フライト時刻だけで判断してしまった・・・。せっかく、その夜、鹿児島の飲み屋に行って、お土産を渡そうと思ったのに行けなくなった。

私の羽田に戻る鹿児島発の便は、翌日の16時頃出発。それに間に合う翌日の鹿児島行きのフライトを調べると、その時点で鹿児島行きの翌日の便はすべて満席。2日間も飛ばないと仕方ない。翌日から3連休が始まるので、鹿児島も名瀬もホテルの満室が予想される。台風の進路はうまく鹿児島を避けた。となると、翌日は鹿児島に行けなくても、ただでさえホテルが少ない名瀬で泊まれない可能性はあるし、仮に泊まれても、今度は羽田に戻るフライトが取れない可能性がある。何よりもこの数日間の台風絡みのスケジュールとの格闘にかなり精神的に疲れた。早く羽田に戻りたい。幸い、翌日の羽田直のJALは空席に余裕がある。但し、正規料金となるので、費用は5万円近くする。もう費用はいい。早く帰ろう。そう思って、事前に予約した鹿児島-羽田のフライト、鹿児島のホテルをキャンセルし、奄美から羽田直の便を抑えた。結果、飲み屋の皆さんの言う通りになった。ちなみに、この夜の鹿児島行きJAL便は予定通り飛んだ。やはり、機体の大きさやな。

その後、店でゆっくりと飲み直そうと思って、ふと冷静になると、

「しまった、バニラエアがあった。」
と気付いた。奄美から成田行きになるが、費用はJALの正規料金の半分。空席状況を見るとバニラエアも空いている。ここでまたまたショックを受けた。人間、やはり冷静さを失ったらあかん。こんな初歩的な経路をうっかり忘れていた。

ホテルに戻ると、カウンターの女の子が心配して、

「飛行機、飛びそうですか?」
と聞いて来たので、

「もう1泊お願いします。」
と回答した。

その夜、また「春」に戻ると、ママは、

「おかえり。」
と笑って、また常連さんが私に会いに来てくれた。

これまで何度もこの時期に南の島を訪れたが、ここまで台風の影響を受け、島での滞在に嫌気がさし、東京に戻りたいと思ったことはなかった。しかし、時間が経って冷静に考えると、現地の人は常に台風と向き合って、このような状況で生活している。そのため、台風のことをよく知っており、今回、台風に対して、こういう見方があるのか?と新たな発見があり、凄く勉強になった。



 
 ☆お気に入りの場所が無残に・・・

加計呂麻島、諸鈍のテイゴ並木。私のお気に入りのところ。それが台風24号の影響で無残な姿に・・・。あのきれいな並木が・・・。木が倒れ、枝が折れ、木は潮を、並木道は砂を被った。元々潮に強いテイゴだが、この状況から復活できるだろうか?復活して、またあの赤い花を咲かせてほしい。
  


 

 

 

 

 

     



Vol. 277 鹿児島、奄美、一齧り

「島とうふ屋」(龍郷町)

奄美大島空港から名瀬に向かう途中にある店。奄美に行った人は、誰もがここの前を通っているはず。以前から気になっていたところで、昼時には駐車場は車でいっぱいになる。奄美に着いて中途半端な15時頃に向かったので、軽く豆腐料理を食べたいと店の方に伝え、揚げ出し豆腐と豆腐コロッケを薦めてくれた。店からは、軽く食べるならこれで十分と言われたが、本当にその通りだった。結構ボリュームがある。普通に美味しかった。

店にある湯豆腐、豆乳、みきはフリー。麻婆豆腐など定食のメニューも色々あり、小鉢もそれなりに充実している。豆腐ベースなのでそれほど重くないし。ここで飲むのもいいかもしれない。


     



 「八方園大和店」(大和村)

名瀬を出て大和村経由で宇検村に向かっている際に、お腹が減って、道中でどこか見つけた食堂に入ろうと思い、大和村で見つけて入ったラーメン屋。「八方園」は名瀬の街中にもあり、ここはそこの姉妹店。あとで聞いたのだが、店主は昼はここで店を営業し、夜は名瀬で開店する。外観を見る限りでは怪しそうなところ。奄美ラーメン、いわゆる、豚骨ラーメンを頼んだが、味は普通かな。麺が軟らか過ぎと思うが・・・。閉店直前に入ったので、店には他に客はおらず。店の方がひたすら誰かと電話で喧嘩してうるさかった。














 

 

     



「あま海」(瀬戸内町)

古仁屋の魚屋。ここでは食事もできる。「出川哲郎の充電させてもらえませんか?」で訪ねたところ。

魚屋さんということで、ここで地場の魚をつまみに酒を飲みたかったが、お酒は置いていなかった。ショーケースにある刺身のパックをいくつか買って食べようとしたら、親切に店の方が刺し盛りを作ってくれた。刺身は美味しかった。しかし、しばらく台風で船が出ていなかったせいだろうか?魚屋さんなのだから、もう少しネタがあったらなあ・・・。












 
 

     



 「せとうち海の駅・シーフードレストラン」(瀬戸内町)

港の2階にあるレストランで、ここも以前から来たいと思っていた。加計呂麻島から古仁屋に戻って、すでに雨も降り出していたので、夜までここで飲んでおこうと思っていたら、なんと閉店が14時。店に入ったのが13時半。おいおい、まだ船が行き来してるんやから開けておけよ。ここでは鶏飯と伊勢エビ汁を食べた。鶏飯は、醤油の味付けが強くて、鶏のダシが弱かったかな。ここで窓の外の海を見ながら、ゆっくりしたかったなあ。







   



 
    鹿児島「魚福」の首折れ鯖と鰺。
今回、どうしても首折れ鯖が食べたくて大将に頼んでみたところ、まさかこの台風の中、あると思わなかった。身がしまっていて相変わらずうまい。
神奈川の鯵もうまいが、鹿児島の鯵も相変わらずうまい。大将に奄美大島の後、鹿児島に戻るので、変ったネタを仕入れてもらうようにお願いしていたのだが、飛行機の欠航で行けなくなってしまった。残念。



 
 

「ざぼんラーメン」(鹿児島市)

 

「豚トロ」(鹿児島市)

 

「くろ屋」(奄美市)



今回、奄美大島で初めてラーメンを食べた。一人ならまず食べないのだが、飲み屋で知り合った地元の方と最後の〆ということで。地元の方が薦める「くろ屋」。屋仁川通り横にある前から気になっていた店。夜のかなり遅い時間だったが、結構人がいた。私は坦々麺を食べてみたが、思っていたよりもいける。東京でも十分やっていけるのでは?




 
 

「よろこび庵」

 

「鳥しん」

 

「てっちゃん」


今回も鶏飯を可能な限り食べた。奄美大島に来たら鶏飯でしょう。しかし、すでに色んな店で食べたので選択肢もなくなってきた。「みなとや」で食べたかったなあ。残念ながら、私が訪ねた時は台風による停電の影響で休業していた。残念。
  



 
 

ある日の朝食①
 

ある日の朝食②

 
今回、名瀬では新しくできた「ウエストコート奄美Ⅱ」に泊まった。いつも思うが、ここのホテルの朝飯はバラエティーに富んでおり、ボリュームもありうまい。ただ、内容が同じなので、2日も食べたらもういい。今回、台風の影響で計3泊することになったが、さすがに3泊目は朝飯を食べなかった。




 
 

 

 

     

  
名瀬の「郷土料理春」は本当にいい。いつもはコースにするのだが、今回は単品の注文にした。計3日間通い、今回も新しい地元の知り合いができた。ママは、相変わらず気を遣ってくれる。今回、まさかマース煮が奄美大島で食べられるとは思わなかった。料理もうまいし、ママもマスターも感じいいし、お客さんもいいし。本当に最高の店。



 
☆Glance at Amami No. 1

 

 

 

 

 

 

     



Vol. 278 宇検村にて

宇検村には以前から興味があった。5年前に一度だけ走ったことがあり、湾沿いにある穏やかそうな集落という印象。ここを改めて走りたい、と思っていた。台風の影響で予定が無茶苦茶になったのもあって、私は大和村経由で宇検村に向かい宿泊することにした。

宇検村に入り、すぐ目に付いた湾岸に立つ地図を見ると、その広さにびっくりした。湾岸に集落が点在し、端から端まではかなりの距離がある。過去に走った際はこんなに広かっただろうか?台風一過のこの日は、若干風は強かったが、湾内は海が穏やかで、湾内には養殖場が広がっていた。この地形は養殖に持って来いである。点在する集落毎に郵便局があり、奄美で盛んな土俵も見られた。

村内の宿泊所は数軒の旅館と「奄美大島開運酒造」が経営する宿「開運の郷やけうちの宿」がある。前日、私はここを予約した。ここの宿には以前訪れた「宇検食堂」が隣接する。できれば、夜は村の何処で飲んでみたい。そう思って、宿から役場がある集落まで偵察に行ったが、店は雑貨屋しかなく、飲み屋は見当たらない。村としてこんなに広いのに、なぜ飲み屋がないのだろうか?

宇検村と言えば、「奄美大島開運酒造」があるところ。「れんと」の「奄美大島開運酒造」は、「里の曙」の「町田酒造」と並ぶ黒糖焼酎製造所のツートップ。基本的に私は大企業の蔵元は嫌いだが、ここの雰囲気は良い。湯湾岳の麓に酒造所があり、ここからの伏流水を使用している。久しぶりに訪問したが、相変わらず、従業員の対応は良く親切であった。ここで昨年末に限定3,000本で製造された「れんと復刻版」を購入した。

湯湾岳(694m)にも向かってみた。役場の横のくねくねした山道をひたすら上がっていく。台風24号の影響で山から水が路上に流れ落ちている箇所もあり、多くの箇所で枝、葉が散乱し、地元の業者が清掃されていた。スタート地点の湾岸は暑かったが、頂上付近になるとさすがに肌寒い。頂上から展望台までは歩いて上がる。この山道は倒木、枝、葉が凄まじかった。展望台からは360度パノラマ。湾が一望でき、方向を変えると亜熱帯の森林が広がる。天気も良く、この旅でベストの景色だった。

宿ではコテージに泊まった。普通にホテル風の部屋でも良かったのだが、この日はこのコテージ1棟しか空いていなかった。で、中に入ってびっくりした。ベッドが2つ、冷蔵庫、キッチン、テレビ、トイレ、風呂、洗面所、洗濯機が装備されていた。普通の家やん。コテージってこんなものか?天井にはファンがあるし。これで12食付きで10,200円はお得と思う。隣には、宿泊者は無料で入浴できる「やけうちの湯」がある。

 



     



   



夜は宇検食堂で食べた。他に食べる処がないので仕方がない。食堂の通常メニューから単品を頼んでも良かったのだが、私は宿が用意する料理を頼んだ。夕食は懐石。次々と小鉢が出て来る。台風の影響でしばらく海に出られなかっただろうから、新鮮なネタがないのは仕方ない。しかしながら、言い方は悪いが、こんな田舎でよく考えられた懐石料理である。肉も魚もバランスよく、シメは鶏飯。この辺りには食べる処がないので、食堂には地元の人達もいて、彼らは通常メニューから定食を頼まれていた。私は、これらをアテに「開運酒造」の黒糖焼酎を次々と飲んだ。

食堂を出ると周りは真っ暗。となると、星が無茶苦茶きれいだった。私はしばらく暗闇の中を上を見ながら歩いた。

コテージに戻ると、事前に集落の雑貨屋で購入したビール、酎ハイを飲みながら、1人二次会をした。これまでの数日、誰かがいた宴が深夜まで続いていたので、たまにはこうやって1人で静かに飲むのも良い。周りは静か。私は天井にあるファンの下のテーブルで、特に何をするでもなく考えるでもなく、ボーッとしながら飲んでいた。

特別なことはしなかったが、非常に充実した宇検村での滞在だった。



 
☆「開運の郷 やけうちの宿」


 

 

 

     


 

 

 

 

 

 

     


   



 
フェリー「せとなみ」
これに乗って、請島、与路島に行きたかったなあ・・・。完璧なスケジュールを組んでいたのに。次、絶対リベンジしてやる。
   



Vol. 279 我が阪神タイガースのことは忘れたかったのに・・・ & ぶれぶれやないかー

台風の影響がなくても、1日古仁屋で飲む予定にしていた。古仁屋の街はコンパクトで、店の数も限られ、個人的に気に入っている。前回ここを訪れたのは1年半前。

新たな店に行くか、前回の店に行くか迷い、まずは前回と同じ居酒屋「美喜」に行くことにした。店に入ると、大将から、

「前に来たことない?」
と言われた。

開店して間もない時刻に入店したが、3席あるカウンターにすでに常連さんが2人いた。地元ではない私に周りが聞く内容はいつもと同じ。

「どこから来た?」
「いつまでいる?」
「どこに泊まっている?」
など。

できればここで地場の食材を食べたかったが、台風の影響でしばらくの間、漁に出られていないだろうから、地場の食材はほとんどなかった。港にある生協では、次の台風に備えて食材が買い占められ、棚から食材が消えていた。前回同様、私はシビの腹皮のみそ焼きを食べた。この辺りではシビの腹皮を食べる。カツオに比べると肉厚があり、結構美味い。

ここで、たまたま私が黒糖焼酎好きであることを伝えると、大将は、幻となっている「瀬戸の灘」を少し飲ませてくれた。嬉しい、何処かで飲みたいと思っていた今となれば幻の焼酎なので。この焼酎は製造されてそれなりに年月が経っているので、味はかなり丸くなっていた。満足満足。

古仁屋、いい。楽しい。
 



     



「美喜」の後は、寿司屋「やぐら鮨」に向かった。同じく、台風の後なので、ネタは余り期待できないだろうが・・・。店はそこそこ広さがあり、L字型のカウンター、座敷、テーブルがいくつもあった。店は、親子(母・息子)で経営されている様子。店に入っていきなり目に飛び込んできたのは、壁に掛かっていた我が阪神タイガースのハッピ。もう今年は阪神のことは忘れたいのに、なんでや?なんでこんな所まで来て、トラを思い出さなあかんねん。今シーズンを振り返るだけでも辛い。また今年も最後にいつものように失速。いや、今年はシーズン中、ずっと失速していたと言ってもいい。

     


そんなことを思いながら、阪神のハッピの周りを見渡すと、読売とDeNAのユニフォームも掛かっていた。おい、ここは一体どこのファンの店やねん。セリーグのライバル3球団がなんで同じ店に揃ってるねん。軸がぶれぶれやないか。

DeNAは、秋季キャンプに奄美大島に来るので、奄美では案外DeNAファンが多いので、DeNAのユニフォームがあるのは分かる。店の方もDeNAファン。で、なんでトラと読売もあるねん?どうやらトラと読売ファンの客が、このハッピとユニフォームを店に飾ってほしい、と言ってきたらしい。で、DeNAファンではあるが、店としては客の頼みは断れない、と。このユニフォーム騒動が余りに印象が強く、ここで食べた料理のことはほとんど頭に残らなかった。

最後は前回も訪ねた「クローバー」。ここは姉妹でやっているスナックで、前回は妹さんとカウンターで話した。今回も妹さんとカウンター越しに話した。前回も感じたが、古仁屋にはスナックが多い。街の規模を考えると、その数は信じられないぐらい多い。娯楽が少ない街なので、パチンコと飲むことぐらいしか楽しみがないのは分かる。客は特別な酒を飲む訳ではなく、スーパーで売っているパックの黒糖焼酎をピッチャーに入れられたものを飲む。つまみは乾きもので、歌いたい人がカラオケを歌う。で、これで2,000円。この価格だから客が毎日来られるし、商売としても成り立つ。観光客としてぼってくる店もある中、非常に明瞭会計な店である。



 

 

 

     




☆Glance at Amami No. 2